KONAMI eスポーツ学院で開催されたイベント「ぶゅりる&れたすファンミーティングin KONAMI eスポーツ学院」の模様をリポートします。
ぶゅりる氏とれたす氏は言わずと知れたeスポーツ界で高い人気を誇る実力者で、現在はプロチーム「DetonatioN FocusMe」に所属しています。
このファンミーティングは、れたす氏が今年4月からKONAMI eスポーツ学院の講師を務めていることから実現したもの。5月21日(日)、同学院の実技ルームをメイン会場として開催されました。
KONAMI eスポーツ学院が高校生のeスポーツ人材を育成するスクールということもあり、イベントの参加対象は小学生から18歳まで。多数の応募者のなかから厳正な抽選で選ばれた40名が参加、その保護者の方々も合わせて会場は大変な盛況となりました。
都心でのイベントなので中学生~高校生あたりの参加が多いのかなと予想していたのですが、当日の参加者には小学生が驚くほど多く、eスポーツへの関心が子どもたちにまで着実に広がってきていることを実感しました。
このファンミーティングでは主役の二人と直接「フォートナイト」で戦えるとあって、また実技ルームの後ろに保護者がずらりと並ぶ授業参観状態ということもあってか、参加者席には適度な緊張感がみなぎります。
そしていよいよ、ぶゅりる氏とれたす氏が登場。参加者席からは拍手、付き添いのお母様方からはちょっとした歓声。おっと、さすがにイケメンゲーマーだけあって女性人気も高いじゃないですか!
とまあ、来場者全体がファン、みたいな和やかな雰囲気でイベントはスタートしました。
イベント自体は間に休憩を挟んだ2部構成。前半はトークイベント「ぶゅりる&れたす質問コーナー」。あらかじめアンケートで募った質問にぶゅりる氏、れたす氏が答えるというもの。
このパートでのトークが、二人のキャラクターがはっきりと表れていてとても面白かったので、おもなやりとりをここに掲載しちゃいましょう。
【ダイジェスト採録】ぶゅりる&れたす質問コーナー
MC:(会場内を見渡して)もうなんか撮影がたくさん行われていますけれども。今日はお二人はどんな写真撮ってほしい、とかありますか?「半目の写真は絶対投稿しないでください」とか、あったりする?
ぶゅりる:それは絶対です。
れたす:僕、本当に半目多いんで、写真。
MC:さっきDetonatioNの広報の方とご挨拶したんですけど、半目を撮る天才だってご自身がおっしゃっていたので、逆に公式が半目を上げるかもしれないですね。
ぶゅりる:ほんとにナシでお願いします。ほんとに。
ファンミ会場はこんな感じ(半目ナシで、とのことなのでお二人とも瞬き中の奇跡の一瞬を選びました)
MC:わかりました(笑)。では、ここからはですね。皆様からいただいたご質問をお二方に答えていただく、トークセッションのお時間に移ってまいりたいと思います。
台本だと「今日は特別に全部答えちゃいます」って、れたすさんかぶゅりるさんが言うんですけど。これから質問事項を投げかけていきますので、すっごい質問が来ちゃうかもしれないですが、大丈夫ですか。
ぶゅりる:大丈夫ですね。ちょっと台本なくしちゃったんですけど。
MC:そう思った。さっきから「なんで台本持ってないんだろうな」って思ってた(笑)。
では、ヤバそうな質問は私がセーブさせていただきますので、ギリギリまで攻め込みたいと思います。
まずは、「フォートナイト」を始めたきっかけから聞いていきたいと思います。れたすさんから行きますか?
れたす:僕は中学2年生のときとかに、まだPS4とか持ってなくてスイッチでゲームしてたんですけど。PS4を持ってる友達の家に行ったら、その子がフォートナイトをやっていて。そこでやらせてもらって「面白いな!」と。そこからですね。
MC:そっからなんですね。シンプルにプレイしてみてから面白いなって思ったのがきっかけだったんですね。
れたす:そうですね。
MC:ぶゅりるさんは何かきっかけはありますか?
ぶゅりる:チャプター1のシーズン3の頃なので5年半前くらいなんですけど。そのときPS4でゲームやってたんですが、いきなり無料のゲームがあって。今では無料ゲームって当たり前ですけど、そのときは無料のゲームってなかったんですよ。
MC:はいはいはいはい。
ぶゅりる:「無料のめっちゃ面白いゲームがあった」ってことで話題になってたんで、それで「追うしかねえな」と思って。まあ、やりましたね。
MC:無料っていうのは確かにきっかけとして大きいですよね。ありがとうございます。
「やってたらプロになれた」(れたす)。
「遊びとかじゃなくて本当に目指した」(ぶゅりる)。
MC:さて次は、「プロゲーマーになりたかった理由っていうのが、もしあったら教えてほしい」という質問なんですが。これはどうでしょうか。
れたす:これは、「俺はプロになりたい」とかじゃなくて、普通にフォートナイト楽しくてやってたらプロになれた、みたいな感じなんで。
MC:結果的にプロゲーマーがついてきた、みたいな。
れたす:そうですね。なりたくてめっちゃ頑張って、みたいな感じじゃない。
MC:ぶゅりるさんは?
ぶゅりる:俺はもともと 「RAINBOWSIX SIEGE」ってゲームで野良連合ってチームがめっちゃ強くて、かっけーな!て思って、プロゲーマーになりたくて。それでフォートナイトが流行ってて、ちょっと上手かったんで、じゃあプロゲーマーを目指すかなって途中から結構ガチでやってました。遊びとかじゃなくて本当にプロゲーマー目指して3年前くらいから。
MC:憧れから入って、「プロになりたい」って気持ちから練習をした結果にプロゲーマーというゴールがあったみたいな。 あ、通過点になるのかな、お二人からすればね。
ぶゅりる:でも、「プロゲーマーになる」ために、やってましたね。無限にやってた。
MC:れたすさんも、もちろん練習とかするわけですよね、勝つための。
れたす:そうですね、競技とか始めてからは、そういうのもしてたんですけど。プロになる前は普通に友達との遊びで。練習というよりは遊びでやってました。
MC:面白いですね、色んな流れがあるんですね。
続いて「ゲームを通して身についたと思うことありますか。もしあれば、教えてください」という質問をいただいています。ゲームを通して知ったことでも、感じたことでもいいと思うんですけど、何かありますか。
れたす:(ぶゅりるさんに)なんかある?
ぶゅりる:うーん。
れたす:ああ、友達とかはやっぱできる。
MC:あー、いいですね。普通に生活してたら会えないような方とか、親御さんからしたら若干不安かもしれないですけど、本来、学生の間には会えない大人と喋れるってのは確かに面白い気づきなのかなと思いますね。
なんかありますか、ぶゅりるさん。思いついたこと。
ぶゅりる:視野が広がりますね、結構。
MC:ああ。
ぶゅりる:こんなことで生きていけるんだ、みたいな。学校とか行ってると、敷かれたレールというか、「勉強して、それで就職する」みたいな感じのそういう視野しかなかったんですけど昔は。でもゲームやり始めて、ゲームでお金稼げるようになってから、いろんな生き方があるんだなっていうことに気づきましたね。
MC:そうですね、確かにサラリーマンとはまた別の働き方があるっていう気づきですね、ありがとうございます。
二人の「この夏、プライベートでやりたいこと」はカブっていた。
MC:続いてですね、プライベートの話も聞いていきたいなと思うんですが。質問いただいております。「今年の夏にやりたいこと、チャレンジしたいことはありますか」?
もうすぐ夏っていうことで、「海、行きたいです」とか、ぶゅりるくんとかめっちゃ白いから「めちゃくちゃ日焼けしたいです」 とか、したいことがあったら。
れたす:友達と集まって、川とかやっぱ行きたいですね。
MC:「川」かあ!
れたす:海より川が好きなんです。
MC:「川」派なんだ。
れたす:海、しょっぱいじゃないですか。しょっぱいし、クラゲ怖いし。川なら、優しそうだから。川、好きなんです。川、行きたいです。
れたす氏(イケメン)
MC:れたす節が出ましたね。海より川ね。ぶゅりるさんは?
ぶゅりる:俺はーーーー、バーベキュー行きたいですね、れたすさん!
MC:おっ、バーベキュー?「川で、バーベキュー」の流れができてるよね、セットでね。
ぶゅりる:なんか「バーベキュー行く」、みたいな話があって…。
MC:すでにあった?
ぶゅりる:あったけど、あったけど、あったけど。
MC:いったん止まってるんだ?
れたす:まだ、なくなってはいない。
ぶゅりる:なくなってはいない(笑)。
MC:もう、川でバーベキューの流れができている。ちなみに食料班なのか、キャンプのテントとか持ってくるのか、2人はどういう役割なんですか、バーベキュー行くとしたら。
れたす:あんま行ったことないので。小さい頃は行ったことあるんですけど、大人がやってくれたじゃないですか。だから、自分でやるようになってからは行ってないので、バーベキュー。
MC:そうなるとね、2人だけで行くのはちょっと危険だね。
ぶゅりる:(笑)
れたす:だから友達とか来てもらって。
MC:じゃあ行けたら絶対Twitterとかで写真あげてくださいね。
れたす:わかりました。はい。
MC:行けなかったとしたら、 改めてなんか行きましょう、じゃあ。自分も肉持っていきますわ。美味しい肉持ってく。
れたす:やった。
ぶゅりる:お願いします。
MC:では、バーベキュー、お楽しみに。
これが!プロの「自己管理法」。
MC:続いての質問です。「二人の一日のルーティーンがあれば教えてください」と。日常的にやってることがあったら教えてほしいなと思いますけど、あります?
ぶゅりる:起きてから1時間は結構ゆっくりしますね。コーヒーとか飲んで。あんまアタマ回んないんで最初は、すぐにゲームとかやっても。
MC:あ、朝に弱いタイプなんだ。
ぶゅりる:そう、なので、最初は……。
MC:相当ゆっくりしてますね。
ぶゅりる:映像観たりしてますかね適当に。
MC:それもルーティーンではありますね。朝起きて、朝弱いからちょっとダラダラする。 ちなみに、起床時間は何時ぐらいなんですか、「朝」ってのは。
ぶゅりる:えーーーーと。15時。
MC:15時!!(会場、笑いとどよめき)この中で15時よりも早く起きてるよって方、どれぐらいいらっしゃいますか?(来場者のほとんどの手が挙がる)はい、まあ100パーセントですね。ちょっと遅すぎるよね。
ぶゅりる:ええっ!?(れたすさんに)早いよね全然?
れたす:早い、早い。
ぶゅりる:ほら!
MC:時差がもうヨーロッパだよね。(れたすさんに)何時起きが一般的なんですか?
れたす:最近は、講師も始めて、朝早かったりする。
MC:太陽が上がってる時間に起きてる?
れたす:10時とかには起きてる。
MC:おおー、すごいね!確かにゲーマーの朝は遅いからね。ゲーマーというか、クリエイターっていうのは、自分がある意味時間を調整しながらやる活動になるわけですが、自分が動かなければお金も作れない、というところが難しいですね。
れたす:そうです、そうです。
MC:自己管理はできてるの、お二人?お父さんは心配になっちゃうぞ。
ぶゅりる:そっちは、「一日これくらいやんないと寝れない」みたいな。1日のノルマ、みたいな。
MC:おおー。それこそルーティーンだから詳しく聞いてみたいですけどね。
ぶゅりる:だから「今日は1本動画撮影した」とか。俺のだいたいのノルマは、2本動画撮影か、1本動画撮影と1本配信。プラス、スクリムの大会とか。その3つをクリアしたら寝られます。
ぶゅりる氏(イケメン)
MC:あ、そういうことね。1日のなかのルーティーンは決まってるんですね。ミッションというかノルマがあって生活のなかに入れている、と。
ぶゅりる:そうしないと、自営業とかやっていけないので。
MC:なるほどね。れたすさんはどうですか?
れたす:僕はそういうのまったくないです。
MC:「まったくない」。自由人?
れたす:やんないときは、もう本当にやんないし、「やるぞ」と思ったときはやる、みたいな。
MC:へえー。やる気になったれたすさんはどれぐらいやるんですか?「1日に僕は動画を3本撮影します」みたいな?
れたす:全然そんな感じじゃなくて。やるぞ!となっても一 週間ぐらいで終わっちゃう。
MC:続かないんだ。
れたす:続かないですね。
MC:「ストイック」がぶゅりるさんで、「自由」な感じがれたすさんね。二人の属性が少し見えてきますけども。
モチベの維持は、「結果」でする?「性格」でする?
その「継続する」という意味では、「モチベーションを維持する方法ってありますか?」っていう質問が来ているんですけど。れたすさん、そもそもモチベーションの維持とか、してます?心掛けてることとかあります?
れたす:ない、ですね。
MC:(笑)もう、「れたすさんはれたすさんである」みたいな哲学的な感じなんですよね。
れたす:結果とか数字とか目に見えるものがいいときは、めっちゃやりたいし、そうじゃないときにはちょっと止まると、回復期間がないとモチベが戻ってこないみたいな。
MC:そうか。確かにクリエイターからしたらね。
ぶゅりる:(客席に向けて)みんな、「毎日出そう」と褒めてあげてください。お願いします。
MC:褒めたら伸びるタイプの子だそうですので、ぜひお願いします。ぶゅりるさんは?
ぶゅりる:俺は、モチベーションというのとちょっと違うかもしんないですけど。僕、なんか負けず嫌いなんですよ。
MC:それはみんな知ってるね。
ぶゅりる:負けず嫌いなんで、まず今さっき言ったノルマ、1日のノルマ「これを達成しないと 生きていけない」みたいなノルマも、モチベーションの維持方法なんですけど。それ以外に周りのプロゲーマーだったり、クリエイターの人とかと自分を比べて、「あ、今日この人まだ練習してるし俺も練習するか」みたいな。
MC:ほうほうほうほう。
ぶゅりる:っていうのを見て、やったりします。周り次第なんですけど結局。 負けず嫌いだから、「この人よりは練習するぞ」っていうのをやってます。
MC:なるほど。あえて上を見て、この人が練習してるからもっとやろうってなるんだ。
ぶゅりる:そうです。
MC:なるほどね、すごいモチベーションというか、たくましいね、本当にね。すごいわ。
いままでの競技人生で一番嬉しかった瞬間
MC:ちなみに似たような質問で、緊張してしまう子がいると。「すぐに緊張してしまうんですが、お二人は落ち着いてプレイするために心掛けていることはありますか?」。試合前とかに緊張をほぐすための何かとかってあったりしますか?
れたす:そういうのないんですけど、
MC:れたすさんは緊張しないんだろうね。
れたす:いや、緊張しますよ。大会とか緊張するんですけど。集中するんで、試合ごとに緊張しても、その一試合の終盤とかにはもう集中してて。だからわかんないんですよ、何したら緊張しないかみたいなこと。
MC:なるほど、なるほど。「自然体」がれたすさんだからね。ぶゅりるさんは何かありますか?
ぶゅりる:俺、結構緊張するんすよね。賭けてる思いが結構大きいんで。大きければ大きいほど多分緊張するんで。自分の思いが結構大きい大会とか、めっちゃ緊張しちゃって、あんまいいプレイできなかったりするんで、なんで 俺も聞きたいですね。
MC:では最後に「競技をやっていて一番嬉しかったこと」を聞きたいと思います。
れたす:あれじゃん、あのー…
MC:俺もわかるかもしれない。
れたす:でも、ぶゅりるは1位獲ってるんですよ、その後に。
ぶゅりる:ちなみに俺が一番嬉しいのは、初めてソロ1位獲ったとき。
れたす:あれ?
ぶゅりる:ソロの喜びってスゴくない?トリオはみんなと分かち合えるけど、ソロは超緊張するんですけど、一人で全部。
MC:自分の力でね。
ぶゅりる:だからソロ1位が一番嬉しいとき。
MC:実績を完全に自分の手だけで獲れた、という実感がスゴいということですね。れたすさんも近いものがあるのかな。
れたす:僕はFNCS 2位 トリオ、獲ったんですよ。ぶゅりるも(笑)。
僕はそれ。一番でかい大会ではじめて2位獲れたんで。
MC:そのときは僕も観てたから。ちょっと泣きそうになったもん。
れたす:めっちゃ嬉しかったです。
以上が第1部のおもなトークでした。れたす氏、ぶゅりる氏のそれぞれのパーソナリティや、二人の仲の良さも伝わってくる質問コーナーだったのではないでしょうか。
「緊張しない方法」のくだりでは参加者からの意見を求める場面もあったりしたのですが、トークがクロスしたところなど音声が不明瞭な部分は割愛しました。ご了承ください。
1v1では大波乱も⁉大盛上がりの第2部
さてイベントの後半は、いよいよ参加者がぶゅりる氏、れたす氏と一緒にフォートナイトをプレイできる第2部。全員参加マッチと1v1マッチがおこなわれました。
マッチでは容赦ない二人
1v1マッチはぶゅりる氏、れたす氏との対戦者が40名の参加者の中からランダムに選ばれたのですが、当選番号が発表されるたびに当選者本人のガッツポーズと、付き添いのご家族の歓声(というか嬌声)が沸き起こるなど、ここからイベントは「ファンミーティング」としての熱気をますます帯びていくのでした。
各マッチを準備する合間の時間には、ぶゅりる氏、れたす氏がフロントのモニター画面にメッセージを直筆(※画像参照)してくれたり、またその画面をお母様方が後ろからこぞって撮影したりと和気藹々。
お二人からの直筆メッセージ
本番の1v1では参加者の一人がれたす氏から1本獲るなどの波乱もあり(ぶゅりる氏、れたす氏のファンが集まっているはずなのに、こういう場面ではいきおい参加者側を応援してしまうのはなぜなんでしょうね)、会場は大歓声やら悲鳴やらでまさに来場者全員が手に汗を握りまくることができました。
すべてのマッチを終えた後は、ぶゅりる氏とれたす氏を最前列に来場者全員での記念撮影。また会場からの参加者を送り出す際にはひとりひとりに二人から直接に参加記念品が手渡され、皆さん大満足のうちにイベントは閉会しました。
Eスポーツのイベントはどれも楽しいしそれなりに熱くなるのですが、このファンミーティングの全体を通して空気感の良さというか、じんわり浸透する熱は、ぶゅりる氏、れたす氏のパーソナリティと、そのファンの人たちだから作り得た独特のものだったと思います。来場した人たちも、よりいっそう二人が好きになったのではないでしょうか。
DetonatioN FocusMe webサイト
https://team-detonation.net/
KONAMI eスポーツ学院 webサイト
https://www.konami.com/ginza/school/