2022年9月15日、3年ぶりのリアル開催となった「TOKYO GAME SHOW2022」にて、一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)により「JeSU2022 eスポーツ日本代表選手 お披露目会」が実施されました。
このイベントは下記内容で構成。
- 日本・サウジアラビアeスポーツマッチ凱旋報告
- IESF 第14回 eスポーツ ワールドチャンピオンシップ 壮行会
- 第19回アジア競技大会 eスポーツ日本代表内定選手 壮行会
- 「ストリートファイターⅤ」エキシビジョンマッチ
日本を代表するeスポーツ選手9名が登壇しました。
■日本・サウジアラビアeスポーツマッチ凱旋報告
最初のプログラムは「日本・サウジアラビアeスポーツマッチ凱旋報告」。
「日本・サウジアラビアeスポーツマッチ」とは、参加両国におけるeスポーツの発展・振興と両国間の友好を深める大きな機会として開催された国際親善大会。
ホーム&アウェイ方式で昨年10月に「JAPAN ROUND」、今年7月に「SAUDI ARABIA ROUND」が開催され、5つの競技タイトルすべてでTEAM JAPANが勝利しました。
今回のステージには、「SAUDI ARABIA ROUND」で現地アウェイ戦を戦った11人の日本代表選手の中から、まさちゅう選手(「eFootball 2022」日本代表)、ペコス選手(「鉄拳 7」日本代表)、ふ~ど選手(「ストリートファイターⅤ チャンピオンエディション」日本代表)の3名が登場。サウジアラビア遠征で得たものや強い印象を受けたことを、それぞれ語ってくれました。
まさちゅう選手(画像:左)
「サウジアラビア選手のゲームスタイルがすごく違っていて、『こういう戦い方があるんだ』とすごいびっくりさせられました。そういったスタイルに試合中に対応するという力も身に付きました」
ペコス選手(画像:中央)
「日本国内と比べて年齢的に若くて強い子がめちゃくちゃ多く、且つやる気のある人たちしかいなくて終始圧倒されてましたが、現地の鉄拳プレイヤーたちがわざわざ対戦しに来てくれたこともいい思い出になりました」
ふ~ど選手(画像:右)
「行く前は怖い国かと思っていたら、サウジの方たちの優しさにすごく触れることができて、印象が変わりました。王子様が来てくれたり、Eスポーツへの力の入れ具合が今後とも楽しみだなと思いました」
3名からはサウジアラビアの発展ぶりや現地の人たちの手厚い歓迎にとても感銘を受けたことが伝わってきて、観てる側もこの国際親善大会の意義をしっかりと受取ることができました。
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日本・サウジアラビアeスポーツマッチ
【JAPAN ROUND】
日程:2021年10月2日(土)~3日(日)
主催:日本eスポーツ連合
場所:ところざわサクラタウンジャパンパビリオン
【SAUDI ARAVIA ROUND】
日程:2022年7月30日(土)~31日(日)
主催:サウジアラビアeスポーツ連盟
場所:Saudi eLeagues(サウジアラビア・リヤド)
【競技種目】
・eFootball2022
・グランツーリスモSPORT
・THE KING OF FIGHTERS XV
・ストリートファイターⅤ チャンピオンエディション
・鉄拳7
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■IESF 第14回 eスポーツ ワールドチャンピオンシップ 壮行会
そしてここからが「お披露目会」としてのプログラム。「IESF 第14回 eスポーツ ワールドチャンピオンシップ」は今年の12月1日~12日に国際eスポーツ連盟(IESF)の主催によりインドネシア バリ島で「eFootball」「鉄拳 7」を競技タイトルとして開催されます。なんと120を越える国と地域が参加予定の一大イベントです。
壮行会には「eFootball」の日本代表イヴァン選手が登壇。本人自身がオフラインでは初めてという世界大会への出場にあたっての意気込みを語りました。
イヴァン選手(画像:右)
「日本代表になるというのは夢だったので、(代表として)世界大会に行くということでワクワクしています。普段と違う環境で自分の100%を出し切るのは難しいので、7割くらいの力でも勝てるくらいに力をつけたいと思っています」
みやみに気負うことのないイヴァン選手のコメントからは、静かな自信が感じ取れました。
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IESF 第14回 eスポーツ ワールドチャンピオンシップ
日程:2022年12月1日(木)~12日(日)
主催:国際eスポーツ連盟(IESF)
場所:インドネシア バリ島
【競技タイトル】
・eFootball
・鉄拳7
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■第19回アジア競技大会
次のお披露目は、4年に一度開催される「アジア競技大会」のeスポーツ日本代表に内定した選手の壮行会。eスポーツが正式競技として採用された第19回は、今年9月の開催予定だったところをコロナ禍の影響で1年延期、2023年9月~10月の開催予定となりました。
4競技14名の代表選手のうち、Naoto選手(「PUBG MOBILE」日本代表内定)、glory選手(「ハースストーン」日本代表内定)、posesi選手(「ハースストーン」日本代表内定)、カワノ選手(「ストリートファイターⅤ」日本代表内定)、マゴ選手(「ストリートファイターⅤ」日本代表内定)の5名が登壇。開催日程が少し先(2023年10月)ということもあってか、選手へのインタビューも少しリラックスした空気感でのやり取りとなりました。
Naoto選手(画像:左)
「ひたすら待ち遠しい、というのがいまの自分の気持ちです。大会にあったプレイスタイルを自分たちで作って勝ちに行きたい。日本代表として戦い抜くという覚悟はあります。目標はズバリ優勝です」
glory選手(画像:中央左)
「今までは自分個人の戦いだったのが、今回は日本を背負って行く。優勝できる自信はあるのですが、やはりドキドキはしています。たぶん(ハースストーンが)いちばん強い国としては中国が挙げられるので、そこと当たるときはちょっと怖いです」
posesi選手(画像:中央)
「(日本代表になったことを)自分よりも父親がめちゃくちゃ喜んでいて。教えてはいないのに、どこかから情報を仕入れてきて『おめでとー!』と言ってきたので、ちょっとめんどくせえなあとか思いつつ(笑)『ありがとう』と答えておきました」
カワノ選手(画像:中央右)
「日本代表のステイタスはやはり嬉しいです。僕は国際大会の経験が少ないほうなんですけど、大先輩のマゴさんもいるので二人で力を合わせて優勝したいなと思っています」
マゴ選手(画像:右)
「アジアにはすごく強い選手がいっぱいいるので、その選手たちといい勝負ができたら、さらには勝てればいいかなと思っています。(カワノ選手と情報共有をすることは)日頃からやっています。話したいというわけではなく、コミュニケーションとして勝手に(話題が)出てくる。それが日本のレベルを上げる要因のひとつになっていると思います」
各代表選手それぞれの個性がうかがえる壮行会で、カワノ選手から「大先輩」と呼ばれたマゴ選手の気配りの効いたフォローも実にハマっていました。競技タイトルが違う選手同士は、この日がほぼ初対面だったようですが、これから1年かけて日本代表選手「団」になっていってくれるのだろう、との期待が高まりました。
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第19回アジア競技大会
日程:2023年9月23日~10月8日 ※eスポーツの競技日程は調整中
会場:中国杭州eスポーツセンター(China Hangzhou Esports Centre)
【日本代表選出種目】
・Hearth Stone (2名)
・League of Legend (6名)
・PUBG MOBILE (4名)
・Street Fighter V (2名)
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そして壮行会の最後は、カワノ選手とマゴ選手による「ストリートファイターⅤ」のエキシビションマッチ。期待通りのハイレベルな試合を見せてくれました。もちろんアール氏、ハメコ氏の実況、解説もさすがの盛り上げっぷりでしたよ!
今回のイベント全体を通じての印象は「なんか頼もしいぞ」の一言。
特に「SAUDI ARABIA ROUND」から凱旋した選手たちの、日本代表として遠征した経験をがっつり自分の糧にした感はハンパなく、これからますます活躍してくれるだろうと感じました。チームや個人での世界レベルの成績を残しているeスポーツアスリートは数多いですが、やはり「日本代表」ってすごい重たいフレーズですよ。
これから代表戦に臨む選手たちも、この経験によって一層の飛躍を遂げてくれるのかと思うと、もう今後の国際大会には期待しかありません。
「E SPORTS LIVE & NEWS」は今後もeスポーツ日本代表を応援していきます!
※このお披露目会の動画はこちらで観ることができます。もっといろいろ話してくれた選手たちのインタビューと、カワノ選手VSマゴ選手の激熱エキシビションも観られますので、ぜひ!
【TGS2022】JeSU eスポーツ日本代表選手 お披露目会
https://www.youtube.com/watch?v=6mgPfmIU2HU&t=1627s
※「E SPORTS LIVE & NEWS」では、まさちゅう選手、イヴァン選手、ふたりのeFootball 日本代表選手を独自取材!後日公開しますのでお楽しみに。